2012年11月16日

美しい紅葉になるための条件

前々回の記事 『 “ 夏の緑 ” から “ 秋の赤や黄 ”へ 』 では、紅葉の際、葉がなぜ赤色だったり黄色だったりするのかを取り上げました。今回は、『 美しい紅葉になるための条件 』 についてお話しします。

年によって紅葉の色鮮やかさに違いがあるのは、なぜでしょうか。それはひとえに紅葉を迎えるまでの期間の朝晩の冷え込みと日照に関係があります。

秋になり、朝晩の冷え込みが強くなると、緑色の物質の分解が進みます。冷え込みが強いほど、その分解は一気に加速します。朝晩の冷え込みと同時に、昼間は十分な光を受ける必要があります。それら2つの条件が整うとき、葉に蓄えられていた糖分は、一気に赤色に変わり、色鮮やかな紅葉になるのです。

とりわけ、夏の時期に十分な日光と水分を得ることができた年は、秋の昼夜の温度差による緑色の物質の分解が一層促進され、より鮮やかな紅葉の色づきを楽しむことができます。

フリー紅葉.jpg

京都の夏は一際暑く、秋は朝晩の冷え込みが厳しいところです。まさに、紅葉が色づく条件が整っています。京都に紅葉スポットが多いのもうなづけますね。

今年の紅葉は、色づきが良いと聞いています。紅葉の知識も少しは得られたと思うので、さっそく紅葉狩りに出かけてみませんか?いつもとは違った見方で、紅葉狩りを楽しむことができるかもしれませんよ。



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2012年11月10日

“ 夏の緑 ” から “ 秋の赤や黄 ”へ


さて、今回のテーマは、ちと遅い話題ですが、

“ 夏の緑 ” から “ 秋の赤や黄 ”へ ・・・

何のことでしょうか。そう、「紅葉」です。今回は、「紅葉」についてのお話。

なぜ、「葉」は、色を変えるのでしょうか。日が長い夏の時期、木に生い茂る「葉」は盛んに光合成をして、自らが成長するための栄養を作り出します。

秋になり日が短くなると、光合成による栄養の生成が少なくなるため、木は自らの活動を抑えようとします。冬越しの準備に入るわけです。

そうなると、葉はもはや必要でなくなるので、葉に余計な栄養が行かないように、枝との間に“離層(りそう)”という切り離し面をつくります。栄養が行けなくなった葉からは葉緑素がなくなり、葉の色は“緑”でなくなります。やがて、葉は枯れ落ちていくのです。この移り変わりが『紅葉』です。

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それにしても、赤くなる葉と黄色になる葉があるのは、なぜでしょうか。

実は、葉の中には緑色と黄色の物質があるのですが、緑色のほうが多いのです。しかし、葉で養分をつくる必要がなくなると、この緑色の物質は分解されます。そして、葉には黄色の物質だけが残ります。これが、黄色に変化する『紅葉(黄葉)』です。

では、葉が赤く『紅葉』する場合を考えてみましょう。

緑色の物質が分解されて黄葉するまでは同じですが、赤色に紅葉する葉は、さらに続きがあります。

葉に離層ができたあとも、葉には光合成で作られた養分(糖分やデンプン)が残っています。葉に残った糖分が化学変化を起こすと、赤色の物質ができるのです。この場合、黄色の物質より赤色の物質のほうが多いので、赤色の葉に見えるのです。

次回は、『美しい紅葉になるための条件』について取り上げたいと思います。お楽しみに!

posted by 飯沼 孝 at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | お天気豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

【お天気豆知識】台風の危険半円について

今回の記事は“お天気豆知識”として、「台風の危険半円」を取り上げました。気象予報士試験の勉強を始めたばかりの方や気象に興味のある一般の方には、ぜひとも知っておいてほしい内容です。

今年(2012年)の台風の進路を辿ってみると、沖縄付近を通過している数が多いような気がします。事実、台風7号、11号、15号、16号、17号は、いずれもそうです。(9月30日現在)

続きを見たい方はこちら

posted by 飯沼 孝 at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | お天気豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする